
おなかの調子を調整する乳酸菌
私たちの腸の中には、なんと500〜1000種類以上の細菌が住んでいるそうです。定住菌と言って、人の体に及ぼす影響力はとても大きくもはや臓器の一部といってもいいくらいの役割を果たしています。
重さで言うとなんと1.5キログラムもあるそうです。
人の体の中で一番大きな臓器である肝臓よりも重たいというなんとも驚きの存在感です。
これらを電子顕微鏡で見てみると、細菌の一つ一つがまるでそよ風にふかれる草原の様に見える事から、「腸内フローラ」と呼ばれたりしています。
この1000種類もの細菌が、人の腸の中で何をしているかというと、、、
1.食べ物の消化と吸収を助けてくれる。
2.体の免疫力を高めてくれる。
3.肌のトラブルを解消してくれる。
4.口臭を減らしてくれる。
5.コレステロールの値を下げてくれる。
6.老化予防。
などなど、とても役に立つ働きをしてくれているのです。
善玉菌などと呼ばれています。
これらの良い働きをしてくれる半面、人の体にとって悪いことをしてしまう細菌もいるのです。
悪玉菌と呼ばれています。
悪玉菌は下痢や便秘の原因となったり、病気を引き起こしてしまったりもします。
善玉菌が優勢だと体の免疫力が上がるので、お腹の調子も良くなるし、お肌の調子もよくなってきます。
さらには脳内で幸せを感じさせるセロトニンやドーパミンという物質も多くつくられるので精神的にも満たされた気分を感じられます。
便通も快適です。
一方、炭水化物や脂質を摂り過ぎて、運動不足や消化不良を起こしてしまうと悪玉菌が優勢になります。
この時、硫化水素やメタン、アンモニアなどの有害物質が多くつくられるのでおならも臭くなってしまうのです。
そして、人の体の中には住み着く事ができないけれど、善玉菌の役に立つ働きをしてくれる細菌が、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌です。
乳酸菌は善玉菌のエサとなってくれるので、腸内の善玉菌がどんどん増えていきます。
乳酸菌は人の体の中に入るとほとんどが死んでしまうので毎日摂取する事が大切です。
もともと人の体の中にいる細菌達の働きを応援をしてくれるので、健康でいる為の心強い味方でもあります。